むかしむかしヒッチハイク

ポーランド（当時はポーランド人民共和国）は世界で初めてヒッチハイクを合法化し、制度化した国である。
1950年代末、社会ヒッチハイク委員会が設立された。会員になるには、貯金通帳に200ズロチを持っていること、郵便局で「ヒッチハイカー世界一周」のID冊子を購入すること、傷害保険に加入することが条件だった。IDブックレットはルートと宿泊地を記録するのに使われた。ヒッチハイカーを拾ったドライバーには、キロ数に応じて切り取られたクーポンが渡された。これは、ドライバーがより多くのヒッチハイカーを拾うことを奨励するためである。クーポン券に記載されたキロ数を集めた人は、魅力的な賞品が当たる抽選に参加することができた。ドライバー・オブ・ザ・イヤー」の受賞者にはポーランドFSOシレナが贈られた。